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私の中のおっさん
第1章 巨人女から 叔父様との関係を強要されて――

「おい、そう焦らせるな……。ねね。今から、沢山愛してあげるから。お前は何にも心配しなくていい」

 急かす菊を窘めた叔父は、わたくしにそう続けたけれど。

「え……?」

(今から、沢山愛してあげる……? これ以上、何をされるの……?)

 ?マークいっぱいのわたくしを、最後にぎゅうと抱き締めた叔父。

 そしてそのまま、また白タオルのベッドもどきへと、ゆっくりと横たえられていく。

「ねねの愛らしい場所、叔父さんに見せてね?」

 そう囁いた叔父はゆっくりと、しかし確実に、

 わたくしの紺の襞スカートを、捲り始めていて。

「きゃあっ」

 思わず両手でスカートを押さえてしまった。

 解ってる。

 そうよね。

 叔父を受け留める為には、
 
 スカートなんて、邪魔よね?

 解ってるわ。

 解ってるけど~~っ!!

「まあ、確かに。初めての時って、死ぬ程 恥ずかしいよね~。うんうん。お姉さんが、手掴んでてあげようね~~」

 同じ女としてそう同調しながらも、易々とわたくしの両腕を一纏めに、頭上に留めてしまう菊は、

 やはり、生粋の変態だと思うの。

「は、恥ずかしぃ、ですぅ……っ」

 嬉しそうに微笑みながら、叔父にスカートを捲くられるのも。

 両手を拘束されている為、羞恥に身を捩っても、

 まるで叔父を誘惑しているかの様に、腰をくねらせている風にしか、自分からも見えない事も。

「ん。恥ずかしがる ねねも、凄く可愛いよ」

 うっとりとそんな事を囁かれれば、

 否応無しに わたくしの心臓は、武者震いした。



 わたくし……好きだわ……。

 わたくし……本当に、

 叔父様の事、大好きだわ……っ


 吊り橋効果?

 疑似恋愛?


 ううん、違う。

 そんなのじゃない。

 わたくしは今改めて、

 目の前の自分の叔父に、恋に落ちてしまったの――。


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