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私の中のおっさん
第1章 巨人女から 叔父様との関係を強要されて――
テーブルの上に座り込んだ、叔父と姪を見下ろす巨人女。
何を思ったのか「ふっふっふっ」と悪そうに嗤うと、数冊の漫画本を掲げ見せてくる。
『罪に濡れた兄妹』
『お前を妹と思えない』
『禁断の果実 ~お兄ちゃんとあたし~』
「じゃ~~ん。実はあたし、兄妹の近親モノ、だ~~い好きなんっだ! まあ、2人は叔父姪だけど、この際いいっ 見たいっ JKの美少女姪っ子が「ダメダメ」言いながらも、叔父に「あんあん」言わされてるの、目の前で見たいんだ~~っ!」
恥も外聞もかなぐり捨て、そう喚き散らす菊を見上げる小人2人の口は、文字通り あんぐりと開いていた。
「「……――っ」」
(こ、これが世に言う……変態さん……)
初めて目にした痴女(ひどい)に、少々垂れ目の瞳を瞬いていると、
「ねね。私が引き付けておくから、その間に逃げるんだ……」
「は、はい……」
己の身の危険を察知した叔父が、わたくしにそう吹き込んできて。
しかし、
「ふふん。逃げようったってそうはいかないわよ~」
菊のその声を聴いた途端、わたくしの身体は宙を舞っていた。
上半身を大きな手で掴まれ、まさに リカちゃん人形状態のわたくし。
ぶらんぶらんと テーブルの遥か上で揺れる、紺のハイソックスを纏った両脚が目に入り、
「~~っ やっ は、離して下さいっ」
ぞっと身を竦ませた わたくしは、必死に懇願した。
しかし、酔っ払い女は聞く耳を持たず。
それどころか、
「あら、パンティー、白って……。可愛いなあ~、さすがJK! グッジョブっ」
わたくしを掴んでいない方の指で、ぴろりと制服のスカートを捲り上げてくる始末。
「やっ やだぁ~~っ 降してっ 降ろして下さいっ」
両手で必死にスカートを押さえ、抵抗するわたくし。
「ねねっ!」
テーブルの上から両腕を伸ばし、助けようとしてくれる叔父。
けれど、その距離は開き過ぎていた。