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私の中のおっさん
第1章 巨人女から 叔父様との関係を強要されて――

 そして、

「……分かった。分かったから、とにかく ねねを降ろしてくれ」

 叔父はそう、わたくしの身を案じ。

「ふふ、物わかりの良い叔父様で、助かるわあ」

 まるで猫バスの様に、わたくしの目の前で にやあと嗤った菊。

 静かにテーブルの上に わたくしを降ろすと、すぐに叔父が傍に駆け寄ってきた。

「……お、叔父様……」

 四肢が震え、腰が抜けた様にへたり込んだ わたくし。

 その白いセーラー服に包まれた両肩を、叔父の大きな掌が包み込む。

「ねね……。私は ねねが何よりも大事だよ。だから、怪我させたくないし失いたくない」

 わたくしと似た、少し垂れ目の瞳が、まっすぐに覗き込んで来て。

「……叔父、様……」

「ましてや、どこの馬の骨とも解らぬ輩に、可愛い姪を みすみす差し出すなんて、耐えられない!」

「………………っ」

 両肩を掴む掌の力が、痛い程強くて。

 ううん、それよりも。

 目の前の叔父の表情が、初めて目にする怒りを表すもので。

 わたくしは目を逸らせず、叔父の瞳を見上げていた。

「私は ねねを抱く……」

 いつもは柔らかな弧を描く唇から発された、その叔父の決意に、

「……だ、駄目ですっ」

 わたくしは咄嗟に、否定の言葉を口にする。



 わたくしは、叔父の姉の子供。

 正真正銘、血が繋がっている。

 それも、

 婚姻を結ぶ事すら、法律で禁じられる程、

 濃厚に――。



「だが、こうする他に道は無い……」

 確かに叔父の言う通り。

 2人は絶体絶命の窮地に立たされていた。

 自分達の2.5倍はある高いテーブルの上に、逃げ場は無く。

 そして、今にも舌舐めずりを始めそうなほど、淫欲に瞳を濁らせた巨人女の存在。

(でも……でも……っ)

 わたくしは頭の中で、必死に今の状況を否定する。

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