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覚醒
第3章 2人の事情
クレアが村田の家に着いた同じ頃私も家に着いた。
家の中電気が全て消え、静まり返り妻は出かけていた。
「そうだ由美は友達と食事だっていてたな・・」私はソファに座り目を閉じた。
それは4ヶ月前の事である。妻が携帯電話をダイニングテーブルに置いたまま風呂に入り、
私も気にせずテレビのドラマに見入っていた。
その時であった妻の携帯が鳴った・・・私は電話にでることはしなかったが鳴り終わった電話が気になり、妻の携帯電話を開いてみた。

【暗証番号入力】・・・私は思い当たる番号をいくつか入れてみたが開かず、これが最後と思い当たる番号を入力。
携帯電話は開いた。着信履歴・メールをチェック・・怪しい節はない。
メールの送信履歴、ふいに見慣れない名前が出た。【かー君】と表示された送信者。
悪いこととは理解していた・・・
私は開封ボタンを押した。

{3日(月) 13:00 ドトールコーヒー駅前店}とだけ記載されていた。

私は気になり4ヶ月前の3日月曜日13:00にドトールコーヒー駅前店に行ってみた。
そこには妻と明らかに妻より若い見知らぬ男が話している。
時折妻は身を乗り出しその男の顔に近づけなだめるように話をしていた・・携帯電話に残された証拠、それはマメに送受信履歴を消去し唯一妻が犯したミス。タイミングよく私が発見しただけだろう。

4ヶ月間私は妻を問いただせなかった。

妻の裏切り?いや、先に裏切ったのは私だろう・・
私にも後ろめたい事実はある。薄給であるにかかわらず妻に嘘をつきホテヘルを呼んだこと、思い返せば・・・「しょうがない。すぐに終わるさ・・」私は私にそう言い聞かせ、
妻の帰りを待つ事にした。


やはり同じ時間クレアは村田のマンションの隣にあるレストランバーで村田と話していた。
「大阪の件なんだけど、これ全部計算違わない?」村田はクレアに資料を見せた。
「人員削減の割合と役員報酬の減額の割合が合ってないうえにクライアントの目標数字にこれじゃあ達成しないでしょ!」強い口調で村田は言った。

クレアは資料に目を通し、「申し訳ございません・・」クレアはつぶやいた。
「明日中に山下さんともう一度やり直してよ!」 「はい・・」

クレアはすがるように村田を見た。その妖艶な、官能的な視線に村田はドキッとした。
「じゃとりあえずそれは置いておいて、飲もう!」村田はグラスを傾けた。
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