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覚醒
第2章 会議室
月曜日、今日は月一度の会議の日である。私はクレアに会えるチャンスということもあり、

この日が楽しみであった。

会議終盤の事であった「大阪工場の人員削減の件だが・・」

「先方の会議が今週の木曜日にある。それに参加して現状の確認をしてほしい」

「本社からは先方と面識のあるクレア・・あと、山下さんも同行していただきたい」

私は、かなり驚いた。

クレアと大阪に出張??

しかしそれはあくまでも仕事であり、デートではない。ミスは許されない。

「当日はうちの村田も同行だな・・人員削減となると当日の判断とはいかないからな・・」

それはそうだ。正直内心安心した。

クレアと二人では仕事にならない・・余計な感情が邪魔して、的確な判断ができない。

まして村田が一緒じゃ。村田とはクレアの上司であり、今どきのイケメンの好青年であり、

仕事もできる。ある意味淡々と仕事をこなす村田には人員削減となれば適任だ。

・・・山下さん・・・山下さん・・・

わずか一瞬のまではあるが、妄想と現実が行き来し、クレアに呼ばれた事に気が付かなかっ

た。

「山下さん今週私時間がないのでこの後打ち合わせできますか?」

「大丈夫ですよ」

「村田は今日もう本社に戻らないといけないけど大丈夫ですよね??」

「僕は大丈夫だけど・・」

「じゃあ私資料を準備してきますのでお茶でも飲んで待ってて下さい」

クレアは急ぎ足で会議室を出て2階のビジネス促進部に向かった。

会議室にはまだ人が残ってはいたが、私は窓から差し込む夏の日差しを感じていた。

暑さは感じない・・会議室に響く笑い声と、今日のランチの話し、蝉しぐれ・・・

現実の空間。私は何を考えていたのだろう。

仕事の事?クレアの事?気がつけば会議室には誰もいなくなっていた。

一瞬の静寂。時を刻む時計の音。異空間に感じ、私は覚醒しいた。

その時であった。クレアが突然戻ってきた。誰もいない会議室。クレアは・・

空気が違うと感じた。「なんで山下なんだよ・・」クレアはつぶやいた。

私には聞こえなかったが、クレアはつぶやいていた。

クレアは心のなかで「一人でいいのに・・」と思いつつ軽く、引きつりながら

「じゃあ早く打ち合わせだけ済ましちゃいましょう!!」取り繕うようクレアは私に言っ

た。
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