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覚醒
第6章 共謀
女性社員は気がついた。
「クレアさん大丈夫ですか?」
「大丈夫だから。続けて!」立ち上がった女性社員を制止して、クレアはデスクに座った。
そしてクレアはジャケットを羽織り、デスクからストキッングを出した。
女子トイレへと席を立って。
「クレアさんストキッング…?」
振り向いた女性社員がクレアの足を見て驚き訪ねた。
「伝線しちゃって、ちょっと履き替えてくる。」
女性社員はまじまじクレアを見て、
「クレアさんってホント足が綺麗ですよね。」
クレアは作り笑いをして、ドアを開けた。
しかし入社1年目の男性社員が2人話しをしながら帰って来てしまった。すぐにクレアの足に目が行き、話しが止まった。クレアは小走りで男性社員の横をすり抜けトイレへ急いだ。男性社員は振り向き、クレアの足に見惚れている。クレアはトイレに入り鍵を閉めた。

【絶対あいつしかいない!】
クレアは怒りを覚え、身を震わせた。ストキッングを時下に履き、身を整えトイレから出て鏡を見た。クレアの形相は鬼のようでクレアは鏡に水を掛けた。
【証拠がない…】
クレアは怒りを沈め、オフィスに戻り、レンタル会議室に行く準備を始めなければならい。
しかし怒りは沈まらない。

クレアは鏡に向かいクレア自身に言った。

「大丈夫。私は大丈夫。気にしない。」
「だから大丈夫。私は大丈夫…私は怒らない、気にしない…だから大丈夫。」

クレアは何度も自分に言い聞かせ、洗脳した。

「私は大丈夫…すごく楽しい。楽しくてしかたがない。私は大丈夫。すごく楽しい。」

何度も自分に言い聞かせた。

クレアはオフィスのドアを開けるとさっきの男性社員がニヤニヤしながら見てる。

【大丈夫…大丈夫…楽しい時間よ。】

クレアは心の中で何度も言い、男性社員を見て微笑んだ。男性社員は慌てて目をそらす。クレアは打ち合わせの準備が終わり、周りを見渡した。

「行ってきます。」クレアは元気に言った。
あいかわらず男性社員はニヤニヤしていたがパンティを履いてない事など不思議と気にならなかった。

【男なんてみんな同じ…いつかみんな私にひざまずかせる。全員必ず…】

クレアは妄想した。笑って見ていた社員、村田、全員がクレアにひざまずき、クレアの体を崇拝する姿を…

パンティも履かず時下にパンストを履いた羞恥心など微塵もなくクレアはレンタル会議室へと向かった。


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