この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
覚醒
第9章 変化
車内の雰囲気は悪くなる。
私だって最初から妻のカミングアウトを受け入れた。確証はないが浮気の件だって・・

でもクレアの件も考えると離婚したほうがいいのか・・・私は答えが出せない。
車は渋滞を抜けて会話なくお父さんの会社に近づいた。

応接室でお父さんを待っている・・妻は黙って私の横に座っていた。

「お待たせ!」
相変わらず元気で明るいお父さんだ。

「あれ?由美一人じゃなかったのか?今日は仕事じゃないの?」

「いや・・・」
私は呼ばれたはずなのに・・妻を見た。妻は何も言わず座っている。

「まあいいか・・じゃあこれ渡しておくね。じゃこれからお客さんが来るから!」
お父さんは私に資料を渡し仕事に戻ってしまった。

妻は何も言わず立ち上がり先に車に向かって歩き始めた。
私はわけがわからなかたが車に戻り妻と会社を後にした。

「呼ばれてたんじゃないの?」
「私が間違えたの・・」
「そう・・」

やはり離婚の話しをしたかったのか?話を切り出せなかったのか?私にはわからない。
また無言の時間が流れ始めた。

「ねえ・・」
無言の時を切り裂くように妻が私に話しかけた。

「こないだのビデオのこと何だけだ・・」
私は一瞬時間が止まり返答に困った。
「ああいう趣味があるの?それとも興味があるだけ?」
「ああ・・ちょっと興味本位に借りただけだよ。」
「じゃあなんで私の前で自慰したの?」
私は返答に困り黙ってしまった。

「趣味なんて人それぞれだから…」
妻は絞りだすように声を出し、私には妻の精一杯の優しさと感じた。

しばらく沈黙が続いた。私は何か話をしないと妻の憶測をすべて認めてしまう事になると思い言葉を探す。思い浮かばない・・
不意に私は妻に聞いてみた。

「由美はなんか興味はないの?」
「興味って?」
「例えば・・・他の男性に抱かれてみたいとか・・」
私は不意にとはいえ妻の昔のカミングアウトをほじくり返すような質問をしてしまった。

妻は無言になった。

「他の男って?例えば?」
「いや、なんとなく・・誰かと・・」
「それは誰でもあるんじゃない?趣味とかそういう話じゃないと思うわ。」

そして沈黙の時が訪れ、なんとなく空気がまた重くなる。

「そうだ!今日は暑いしたまにはプールにでも行かないか?昔の水着は古いから新しい水着でも買ってさ!」



/90ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ