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覚醒
第10章 大阪にて
朝食、妻はチラチラと村田とクレアを見ていた。
昨晩の事が気になるのだろう。
四人は会話なく朝食を済ませた。

「じゃあ9:00にロビーで…」
四人は部屋に戻った。私が仕事に行っている間は妻は自由時間なので大阪見物に行くという。
身支度を済ませロビーに降りた。クレアと村田はまだだった。

「じゃあ私は先行くね。」
「うん。気をつけて。」
妻は先にホテルを出た。入れ替わるようにクレアと村田がロビーに着いた。

クレアと村田はフロントのソファに座り、クレアが少し怪訝そうに、「山下さんタクシー呼んでくれる…」
と私に言った。
「いいよ。俺行って来る。」村田は立ち上がったが、
「山下さんお願い…」とクレアは村田を制した。
私は小間使いのようにフロントにタクシーを頼み、多少屈辱感を持ち二人の元に戻ると二人は会話なく座っている。

昨晩クレアは村田にベランダで抱かれた…しかしクレアは村田に対しての不服があったのだろう。
機嫌はあまりよくないようだ。

村田はクレアの気持ちが正直に言えば重かった。
村田としてはクレアは仕事のパートナー、クレアの容姿には満足している。
セックスの対象としては十分だが結婚、彼女としては対象にはならなかった。

それはクレアとしては薄々感じていた。

タクシーに乗り私達は大阪工場に向かった。
村田はタクシーの中で資料を確認している。

昨日のプレゼン内容が変わるかもしれないというクレアの言葉は私の頭の中からは消えていた。
「大丈夫だね。」
「はい…」
タクシーの中のクレアと村田の会話はそれだけであり、私達は大阪工場に着いた。

挨拶もそこそこに私達はプレゼン用の資料を配り、プレゼンは村田が行った…
わずか1時間あまりの会議ではあったが私達は経営者陣、労働者側の合意を得た。
プレゼンは見事に成功だった。

「じゃあ山下さん私達は先に東京に変えるから、奥さんと楽しんで!」村田はプレゼンの成功に浮き足立つよう言った。
「わかりました。じゃああとは来週東京で。」
私はクレアを見た。
クレアは怪訝そうに何も言わない。
「じゃあ私はここで失礼します。」
私はタクシーに乗りホテルに戻った。村田とクレアは会話なく新幹線に乗り東京に戻るのだろう。

私は明日妻とビデオ撮影に臨む。
私達夫婦は緊張してその晩なかなか眠りにつけなかった。


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