この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
吼える月
第26章 接近
 

「あなた達がリュカの案を蹴ったということは、まだ青龍の鍵はあるということか?」

「左様。蒼陵で一番わかりにくい場所にある」


 そう答えたのはジウだ。


「もしその鍵が世に現れるとならば、私はこの世にはいない」


 それは、世に出ないようにジウが死守するということだろうか。

 倭陵で最強のハンはもういない。ならば現実、ジウが最強ということになる。そのジウが命をかけて守り抜くというのなら、鍵は渡らない可能性が強くは思えるが、なにせ玄武の鍵を奪ったゲイの強さは桁外れだ。


「ジウ殿。……玄武の鍵を奪った金色の男は、生半可な相手じゃねぇぞ。俺の四肢を、遠隔で簡単に砕いた。……もしかしたら親父以上かも知れねぇ」

 ジウの表情が険しくなる。


「だったら、まさかハン殿を殺したのは……っ」

「……の、可能性がある。親父の最期は見てねぇけれど」


 重い沈黙が流れた。

 それを破ったのは、沈黙を作ったサクだった。


「で、スンユの案をとって、方法はさておき、その"真"の輝硬石を作ったと?」

「そうだ」

「おいテオン。お前上の青龍殿の床の輝硬石、スンユからのものだと言ってたよな。話違わねぇか?」


 テオンに話を振ると、テオンは神妙な顔で考え込んでいた。

「それ、今僕も思っていたけど…。僕は確かに見たんだよ、大量に運び込まれた輝硬石の荷台の前で、スンユからと話している中央からの使者と、スンユ様によろしくと言っているヒソクを」
/1627ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ