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吼える月
第6章 変幻
だが、サクには最初から胸の愛撫だけで終わらすつもりはなかった。
自分によって可愛く喘ぎ始めたユウナを見るだけで満足しようと思えども、この先こそがサクの本題だった。
「……姫様、嫌だったら俺の肩噛んでいて下さい」
サクはくったりとしたユウナを横抱きにしながら湯に沈むと……片手をユウナの恥部に滑らせたのだった。
「っ!!」
ユウナの顔は途端に、恐怖に満ちたものになる。
やはり胸とは違う。
凌辱の凄惨な記憶は、ユウナの秘部に刻み込まれているのだった。
その事実を再認識するサクは、辛そうな顔をしながらユウナに言った。
「すみません、姫様。お叱りは後で受けます。ですが……"子供"が出来ないように、掻き出させて貰います」
そう、金の男はユウナの胎内で精を放ったのだから。
本来であれば直ぐにでも、ユウナを愛する男として、一滴も残らず欲の残滓を掻き出したかったけれど、そんなことをしている余裕はなかった。
サクの指先がユウナの花心に触れると……明らかに湯ではない、ぬめったものを感じ、思わずサクの顔が悦びに緩んだ。
ああ、姫様の体は……俺に感じてくれたんだ。
もっと愛したかった。
自分にだけに反応した愛液を、すべて舌で舐めとりたいまでに。
愛して愛して……そしてこのナカでひとつに溶け合えたら。
ふたりで果てに行けたのなら。