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吼える月
第6章 変幻
「ありがとうございます、姫様」
強張るユウナの体をぎゅっと抱きしめながら、サクはずっと微笑んだ。
ユウナに安心させるために、笑い続ける道化になったとしても、いいとすら思う。
「姫様、指を入れます」
そして――。
「ん……」
ユウナの眉間に皺が寄り、長い睫毛がふるふると震えた。
初めて入るユウナのナカ。
その熱さと狭さに、息が乱れた。
「大丈夫ですか、姫様。痛いですか……?」
「……大丈夫」
サクの指を押し出そうと拒むものの、辛抱強くそこに居座れば、次第にサクの指を受容するかのように花開く。
「………っ」
招かれた先は、熱く潤っていた――。
「……少し動かします」
このぬめりは精液ではないことを祈りながら、これは女として反応してくれた証なのだと思い、膣壁を擦るようにしてゆっくりと動かせば、
「……ぁっ」
まだ苦しげな顔を見せるユウナが、体を捻るようにしてサクの首筋にしがみついてくる。
掠める頬と頬。
甘いユウナの匂いにくらくらする。
服越しに伝わる、ユウナの豊かな胸の感触。
そして指が感じるのは――
とろりとしたユウナの蜜と、絡みつくように蠢く花襞。
それはサクを愛撫するように蠕動して、引き抜こうとするのを阻止するかのようにきつく収縮してくる。
湯の熱さとともに、ユウナにのぼせそうだった。