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吼える月
第7章 帰還
 




「ごめんな……姫様。俺に力さえあれば、姫様を苦しませずにすんだのに」



「姫様、俺……本当は離れたくねぇ。ずっと姫様の傍にいてぇよ。……たとえ、そこに愛がなくても。一生、姫様が抱けなくても、報われなくても……姫様の傍でその可愛い顔を見ていられれば。俺の名を口にしてくれれば」



「姫様……消えゆく俺でごめん。ずっと一緒に居るなんて、嘘をついてしまってごめん。姫様、俺の分も……幸せに生きるんだぞ?」




「……姫……ユウナ……」



「……好きだ。好きだ、好きだ!! どうしても消えねぇんだよ、この想い……。消したくねぇんだよ、俺が」



「俺の中からお前の影を完全に消すには……俺が死ぬしかねぇ。だからあと6日……。お前のこと、とことん好きでいさせてくれ。すぎたことは望まないから。押しつけたりはしねぇから。いつも通りでいるから。だから……ただ密やかに、想わせてくれ。

なぁ……ユウナ……。

俺の……愛しい姫様……」
 


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