この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
吼える月
第7章 帰還
 


 寒い、寒い、寒い……。


 ユウナは暖を求めて手足を動かした。


 空虚さを補うための暖かさを感じれば、幸せそうな笑みを浮かべる。




「……なんでこの姫様は、寝相が極端に悪い上に寝起きまで悪いんだ? 精神きたして、幼児返り? 昨日の今日で寝かしてやるのが筋か? いやいやさすがにこれ以上は俺がやばくなる。姫様、起きて下さい。起きないのなら、せめてその体勢を……」


「やぁ……暖かいの、行っちゃやぁ……」


「姫様……。ふぅ、まだだめか。これ……新手の虐めか? 実は起きていて、寝相がすごく悪いフリをしていて。しかも俺の気持ち知っていて、こうして可愛く甘えっ子状態でひっついてくることで、俺の理性の限界を試してたりとか? まさか本当に誘ってたり? 姫様……?」


「……ん……うるしゃい……」


「……なわけねぇですよね。そこまでの性悪さはこの姫様にはねぇ。純粋悪っていうものだ。……姫様、ひっつかれて嬉しいんですが、俺一睡もしてねぇんです。一部と言わず、体中がガッチンガッチン堅くなって、この体勢は大剣素振り千回より辛いんです。姫様、せめて……」


「この湯たんぽ……しゅごくうるしゃい……」


「この俺を湯たんぽ扱いですか。そりゃあ俺、熱くてほかほかしているでしょうけどね。めらめらする欲で、俺自身熱くてたまんねぇんですから。

姫様、朝です。起きましょう? もういいだけ湯たんぽは堪能したでしょう? 気を紛らわせるためとはいえ、さすがに俺こうしてひとりでぶつぶつ独りごちているのは、虚しい以上に気力体力疲れてきましたよ」


「うるしゃ……くぅ……」


「姫様、寝ないでくだ……う、なんでまた、そんな動きを。あ、それは……ちょ……やばいって、直にあたる……。はぁ……。考えるな考えるな……って、動くなって……。くそっ……朝勃ちにひどい仕打ちを……」



/1627ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ