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吼える月
第9章 代償
「"光輝く者"ってそもそもなんだよ? そんなものに王族? とにかくあいつは、おかしな力を使えてすごく強ぇ。親父並みだ。ああそういえば、おかしなことを言っていたな。箱がどうとか」

「箱……?」


――この世のどんな願いでも叶える箱……女神ジョウガの封じた箱を開ける、玄武、白虎、青龍、朱雀……4つの鍵のうちのひとつ。


「で、そのうちの玄武の鍵が……」

「……そうか、だから姫さんは」


「親父は知っているのか?」

「ああ。祠官から聞いたことがある。玄武の鍵は姫さんの胎内に隠したのだと。俺だけではなく……リュカにも言っていたのか」


「それはなんだ?」


「星見の昔語りに出てくる。倭陵を鎮護する月の女神ジョウガが、魔の殺戮にあって絶望した人間達を憂い、希望という名の箱を託したと。

それを開けたものは、1度だけはどんな願いも叶えられるが、その代償に全てを失い、未来永劫苦しみ続ける……そんな箱だと言われている。

やがてその箱のおかげで泰平の世となった時、ジョウガはそれによって人々の欲を煽らぬようにと、4つの鍵を神獣と共に4人の男に託して隠させたと。それが、倭陵4国の祠官だと言われている」

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