この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
吼える月
第12章 心願
 

「――っ!? ひ、姫様、それは……っ」


 まるで悲鳴のようにひっくり返って、激しい動揺を示すサクの声。


「やだっ!! 離れちゃやだっ」

「離れません、離れませんから……姫様、力を抜いて……。あ……ぁっ……くっ……」


 サクが目を細めて、苦しげな声を漏らす。


 触手のようなざわめきを伝える熱い膣襞は、抜いて出て行こうとするサクの肉棒を離すものかと、絞り上げるように締め付けてきたのだ。


 悲しいかな、肉体を鍛え上げてきたサクとて、肉棒は鍛えていない。

 不意打ちを黙ってやりすごせるほどの経験値もなく。


「ああ……姫、さ…ま……っ、力……抜いて……」


 強烈な快感をひたすら我慢して、ユウナに懇願するしかないサクの眉間にはきゅっと皺が寄る。

 仰け反るようにして艶を播き散らせながら煩悶するサクの姿は、悩ましげでユウナはしばし見惚れてしまった。


 精悍な首筋を伝い、紅潮した鎖骨に滴り落ちるサクの汗。


 それに気を取られ、その雫に舌を這わせて掬い取ることに成功したユウナは、満足気に笑って無意識に収縮を緩めた。


 するとサクはぜぇぜぇと肩で息をして呟く。


「はぁっ、はぁっ……。速攻……イっちまうかと思った……。やばいぞ、この姫様はとんでもねぇ。このままじゃ……俺が振り回されるじゃねぇかよ。大人しく抱かれてくれねぇのかよ、この姫様は。ふぅっ、まずは平常心、平常心……」


 サクは僅かに詰るような眼差しを向けながら深呼吸をし、


「サク……? 気持ち……悪いから……出て行…きたかった…の? あたし……頑張るから……だから、離れて……いかないで?」


 勘違いしているユウナに、苦々しく笑った。


「離れて行こうとしてたのはどっちですか。……まぁいいや、正気でなくても、子供みたいな今の姫様もすっげぇ可愛いから。

出て行きませんよ。姫様のナカ……こんなに気持ちいいのに。できるのなら、俺と姫様入れ替えて……この気持ちよさ、姫様に味わって貰いたいくらい……いや、姫様でも駄目です。これは……俺だけの特権だ」


 その艶めいた眼差しは、愛おしげに――。
/1627ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ