パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第12章 心願

　

「ああん……いやぁぁんっ、なにかがぶるぶるして……ぁああっ」

　身悶えるユウナの胸が震えたせいで、安定感を無くしたそれは、またもやユウナの胸の谷間に頭を突っ込み、真っ逆さまに滑り落ち……ふたりの淫らに動く結合部分に墜落しそうになる。


　それを防ごうと、長い"尻尾"の尖端を突起に巻き付けた。


「あああ、駄目、それ、駄目――っ」


　尻尾が掴んだのは、ユウナの堅くしこった胸の尖り。

　くねくねと巻き付き力を込めたのだが、体重を支えるだけの硬さはなく、その動きはユウナへのただの刺激にしかならなかった。

　あわや激突かと思われる瞬間、サクが面倒臭そうに下から指で弾き、それは宙に飛ぶ。


　そして小さな両手両足をバタバタさせて、柔らかな乳房を掴みながら、乳房をよじ登ってきて、


『ふぅぅぅ。窒息するかと思うた』


　胸の谷間に張り付くようにして、またぶるぶると体を震わせた。


「はぅぅ……、ああ、そのぶるぶる……いい、ああ、ああああっ」


　ユウナは嬌声を上げながら、きゅうきゅうとサクのモノを締め上げて悦ぶ。


「――っ!!!　わざとだろ、イタ公――っ!!」

「ああ、激し……だめ、そんなに激しく……駄目、駄目ぇぇぇっ」


　嫉妬に燃えるサクの抽送。

　肉を叩き合うようなパンパンという音をたてて、サクはユウナを荒く突き上げる。ユウナの乳房が大きく揺れ、サクはそれをふるい落とそうとしたのだが、そのことを悟ったそれは、慌ててユウナの頭上に飛び移った。


　激動する結合部に落ちれば、そのまま潰されてしまう。危機一髪、助かったとふぅふぅ息をするそれにサクは怒鳴った。


「あっちいけよ、イタ公。邪魔するな、俺の集中力乱すな」

『なんと!!　危険を知らせに来た我に……』


「だったら早く言え!!　ここで邪魔するのなら、その姿……、またお前が嫌いな"亀もどき"に戻すぞ!?」

『それは契約違反……っ。ふむ……。もう"ツルツル"は嫌だからな。だったら端的に言うぞ』

「ああ、早く言えよ」



『――今、その娘に呪詛をかけた男が来ておる』