この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
吼える月
第17章 船上2
「ああ、ここにも蜜がついちゃってますね。ちゃんとくまなく蜜をとりましょう。ん……沢山の蜜で甘さが強烈だ」
そしてサクは、尖った頂きに吸い付き、反対の頂きを親指と人差し指の腹で、くりくりと捏ねた。
「あ、ぁぁああああっ、サク、サク……っ」
欲しかった快感が、強い刺激となって集中的に襲ってくる。
「はぁ……ああ、サク、ああ……サク……っ」
甘えるようなせがむようなユウナの声。
サクはわざと音をたてて吸い、舌先で転がした。
「あぁぁんっ、サク……おかしく、なりそう……っ」
「いいですよ、おかしくなって。姫様は……ここがお好きですよね……?」
赤く充血して堅く震えるふたつの蕾は、交互に……卑猥な動きをする舌で根元からくにくにと捏ね回され、唇で摘み取られ。
時折潰されるまでに力を入れられたり、ひっぱられたり……そんな強い愛撫ですら、ユウナは泣きながら悩ましげな声を上げて悦んだ。
「可愛い……。俺の舌と指で……こんなになるなんて。俺しか知らない……可愛い姫様の姿、ああ……っ」
歓喜に震えるサクは、さらに愛情込めて念入りに口淫らと手淫を施す。
「ああ……んんっ、サク、サク、へんになるっ。あ……ああ、サク……っ」
ユウナの拡げられたままの足が、
「気持ち……いいの――っ」
もどかしげにサクの足に絡んでくる。
「俺も……可愛い姫様の姿に、おかしくなりそうです」
サクは僅かに目を細め、上擦った声を響かせた。
蜂蜜は、滑らかな肌の潤滑剤となり、ユウナの感度をあげただけではなく……、それを舌先と指で堪能するサクの気も昂ぶらせていた。
欲と理性の葛藤を抱えながら、それでも愛しい姫が嫌がらずに、自分の"男"に触れてくれたから――。
その幸せだけでユウナを愛していったものの、可愛く喘ぎながら、背中に回された手にぎゅうと力を込められて、身体全体で気持ちいいと訴えられれば、サクの理性も崩壊寸前だった。
それでも――。
自分がユウナを愛したい気持ちが勝った。
ユウナが望むことをしてやりたかった。
「姫様……望むことを言って下さい。俺……っ、何でもしますから。姫様がして欲しいこと、なんでもさせて下さい」
ユウナから返ったのは――。