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吼える月
第17章 船上2
自分の両手首には、枷のように掴むサクの手がある。
ふたり全裸なのに、秘部の部分だけは覆い隠され、自分の目の前には……悶える美しい男がいる。
なんて官能的な光景なんだろう――。
サクが欲と葛藤する様は、妖艶で……見ているだけでユウナをドキドキさせて息苦しくさせた。
ああ、喉奥がひりひりしてたまらない――。
治療の時――。
挿入行為があったその時は、サクはどんな顔をしていたのだろう。
サクは、治療でも気持ちいいと感じたのだろうか。
これ以上の色っぽい顔と声をしたのだろうか。
そして自分は――。
サクのこの逞しい大きな身体で抱きしめられ、この熱い滾りを胎内に入れて、どこまで乱れたのだろう。
……どこまで気持ちよかったのだろう。
そう考えたら、ユウナの秘部と子宮が、ずくんと切なく疼いた。
もっと、サクを感じたい――。
微妙に開いた距離がもどかしくて。
「サク……、ぎゅっとしたい……」
サクに発情するこの身体を、サクの肌でなだめて貰いたい。
この発熱を、サクとわかち合いたい――。
「馬鹿、姫様……っ、この姿勢でそれは……っ」
ユウナがサクにしがみつくように、身体を密着させた時。
ずるっ。
「ああ、んっ!?」
「……っ……」
恥部が……触れあった。
つまり――。
股に挟んでいた怒張した肉棒は、ユウナの秘部の表面を滑るようにして、その根元まで深く密着してしまったのだった。
灼熱の異物を直接に感じるユウナの秘部がどくどくと脈打つ。
押し当てられた雄々しく猛々しいものは、びくびくと不規則に息吹き、ユウナにやけに生々しい感触を伝え、
そして熱く濡れた秘園には、花弁が侵入者を好意的に迎えるかのようにざわめきながら包み込もうとして。
ユウナもサクも、緊張にごくんと唾を飲み込む音を響かせただけで、進むことも引き返すことも、動くこと自体出来ない――。