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吼える月
第5章 回想 ~終焉そして~
ユウナは、熱視線を胸に感じ、羞恥に身を捩った。
ゲイと……そしてリュカからの――。
そして恐らくこの角度なら、サクからも見られているだろう。
「ふふ……。この姫、お前に抱かれるために……下着をつけず、滑らかな肌を磨き上げて、お前に触れられるのを待っていたらしいぞ? なんと健気な」
その金色の瞳は、身を固まらせているリュカを捕えたまま、身じろぎするユウナの首筋に、蛇のように長く赤い舌を這わせた。
「……ふ……ぁ…っ」
「ふふ、可愛い声で啼きおるわ」
「……っ!!
ユウナは羞恥に顔を紅く染め、漏れ出る声を押し殺し、代わりに引き攣った息をした。そうした仕草こそ、男の嗜虐的な情欲を煽るとも知らずに。
「まこと、甘露のように甘い肌だ。これならリュカも喜んだだろう」
ざらついた舌の感触に、ざわざわとユウナの肌がさざめく。
それはおぞましい感覚であるのに、そこから体全体にじんわりと拡がる熱に、思わず心悸が昂ぶるような……未知なる感触でもあった。
それに戸惑っている間に、ゲイの片手は豊かに実った白い乳房に伸ばされ、強く揉みしだいていく。
手から零れるくらいの重量がある乳房を、痛いくらいに強く。かと思ったらやわやわと揺らすように弱く。
「……っ、んっ……ぁ……」
その巧みな動きに甘い痺れは強まり、肌が粟立ち、息が乱れてくる。
「なぁ、リュカ。お前の許婚の乳房は、なかなかに柔らかで……吸い付くような触り心地がいい。生娘のくせに、揉めば揉むほどに……紅く色づくこの肌がなんとも艶めかしいではないか」
ゲイの手がユウナの胸の頂きの紅い蕾をきゅっと抓ると、ひくりとユウナの体が反応する。
「ふふふ、こんなに尖って可愛さを増したぞ、姫よ。もっともっと大きくしてやろうぞ?」
「……ぁっ……」
指の腹でこりこりと強く捏ねられ、思わずユウナは声を上げ身を仰け反らせて、身悶える。