この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
引き裂かれたroyaume
第1章 引き裂かれた二人

「お前が本当に信頼に値する人材か、私には確かめる義務がある」

「どういうことですか?」

「いらっしゃい」

 オリアーヌの長い指先が、羽毛布団をとんとん叩いた。

 それは、寝台の側へということか?

「リゼット。お前はこのオリアーヌの臣下。けれどお前は、昨日まであの東部にかしずいていた。このヤーデルードの治める西部に牙を剥き、多大な被害をもたらした。たった一晩で主を変えるような軍人を、どうして信頼出来るでしょう」

「私の西部での従軍が、和睦の条件と聞いております。それで東部の降伏が認められたなら、今後の戦、誠意を持って尽力します」

 オリアーヌの片足が、すっと前に出されてきた。

 薄い絹の靴下から、小さなつま先が淡く透けて見えていた。

「もっと、分かるように、誓いなさい」

「え……」

「自分の王のおみ足に、じかに接吻するくらい、簡単でしょう?」

「なっ……」

 リゼットは言葉を失った。

 侍女達のかしこまっている壁面を見渡す。もちろんイルヴァの姿はなかった。
/136ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ