この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
引き裂かれたroyaume
第7章 *最終章*失われた希望と、──

「やぁああああっ……イクうぅううううっ……」

 身体に閃光が走っていって、一瞬、身体がびくんと弾けた。

 リゼットに、魂と肉体とを切り離されたような浮遊感が残っていた。暫し胸で息をしながら、エメと片手を探り合う。

 指と指とを絡めながら、キスを重ねる。

 膣の中が満たされた。

 リゼットは、エメの微塵の苦痛も強いてこない指に溺れてゆく。ゆっくり内壁をこすられて、それがだんだん激しくなる。指が二本、三本と増えていく。

 膣内(なか)をまさぐる指の動きは、エメにしては乱暴だ。リゼットに染み込んだ罪深い記憶を、愛液と一緒にかき出されてゆく。オリアーヌの冷たさを、イルヴァのかなしさを、洗い流されてゆく。

 リゼットは、半ば無意識に腰を浮かせて腹を振って、もっともっととエメにねだる。とろけんばかりのキスを重ねて、中も外も侵されて、快楽にも優る愛おしさが爆発していた。

「あんっあんっ、気持ちぃ……エメぇ、大好き……」

 リゼットはエメにしがみつく。

 二人、やはり優しい遊戯に夢中になりながら、それでも何かに追い立てられていた。








 身体を重ねるだけでは足りない。もう永遠に離れないで済むように、二人、互いの血肉を求め合った。

 リゼットはエメに昼間開かれた皮膚の亀裂を深くして、そこから流れる赤い泉を啜ってもらった。そして、エメに促されるまま、普通に戦っては傷一つ付けられなかったその腕に、真新しい傷を刻んだ。リゼットら、いくつもいくつも、エメの白い腕を傷付けていく。

 赤くなった剣を投げ出して、また、とめどなくこぼれてくる互いの血液を啜り合う。

「はぁっ、……」

 リテキュスティージは夜の帳に覆われていた。

 リゼットは、エメの肩に頬を預けて、洞穴から覗ける海の水面を眺めていた。

 さざなみが月の光を吸い込んで、無限の可能性を秘めた輝きを弾いている。
/136ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ