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引き裂かれたroyaume
第1章 引き裂かれた二人
オリアーヌが侍女達に合図を送ると、寝台が運ばれてきた。
診察室によくある類いの寝台だ。オリアーヌの腰かけていた側に置かれた。
リゼットは、オリアーヌと、それから二十人の侍女達の控える部屋で、たった一人、どこもかもさらけ出した姿になっていた。
「くっ、ぅ……」
白熱灯の光に照らし出された乳房が、オリアーヌに掴まれた。まるで手を引かれる調子で乳房を引かれて、粗末な寝台に突き倒される。
倒れた衝撃で閉じていた脚が一瞬開いて、すかさず閉じる。
「っ、……ゃ」
リゼットの片腕が持ち上げられた。手首に、オリアーヌの握力が加わってくる。
「ああっ、いや!」
リゼットは、もう一方の腕も捕らえられた。
頭の上で両手首を一つにまとめられて、鎖が巻きつけられていく。ひんやりした硬い金属に脈を締めつけられる。
リゼットは、身体を隠す術を失っていた。
鎖の端が天蓋ベッドの柱に固定されると、リゼットの腕が、自ずと上がりっぱなしになった。