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第1章 引き裂かれた二人

「忠実なしもべが持てて嬉しいわ。さぁ、ご褒美をあげる」

「っ、……んぅっ……」

　膣口から異物が侵入してきた。

　二本、否、三本か？

　リゼットは、オリアーヌの指をこうも容易く受け入れる、自分の身体が呪わしい。

　あの人以外に触れられたくない。淫らな海を泳ぐのは、あの人と身体を重ねている時の他に、ありえなかった。

「あっあっ、はぁん、あっ……ふぅぅ……あっ！あっ……」

　狂おしいほど身体が顫える。どこもかも自分のものではなくなる恍惚に、溺れてゆく。

「素敵よ……リゼット。女の楽しみを貪るお前を、皆が見ている……ぞくぞくするでしょ……」

　オリアーヌの指が暴れ回る。

　リゼットも、その動きに誘発されて、腰を振る。愛を伴わない快楽に、文字通り踊らされていた。