この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
引き裂かれたroyaume
第2章 踏みにじられた想い

* * * * * * *

 リテスキュティージの東西を結んだ歩道は、ほぼ無人だ。馬車の通行が可能になった今、わざわざ歩く旅人もいないのだろう。

 あと少しで西部の町に差しかかるところに、老婆がうずくまっていた。

 老婆は、一目で西部の国民だと分かる特徴を持ち合わせていた。

「うっ、うぅぅ……」

「大丈夫ですか?どうかされたんですか?」

 エメはタパニを従えて、老婆の側に駆け寄った。

 弱々しい小さな女性が血眼を向けてきたのはやにわのことだ。

「来たな!東部のゲスどもめが!」

「…──っ」

「隊長、ここは私に任せて下さい。貴女様は町へ」

「素人相手に剣を抜くなっ」

 エメはタパニの腕を引っ張って、駆け出した。

 町は、もう目の前だ。

 エメはタパニと、一軒の宿屋のあるところに出た。

 庭先で、女性が一人、洗濯物を干していた。
/136ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ