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引き裂かれたroyaume
第2章 踏みにじられた想い
リゼットは、イルヴァにもう一度裸を見せて欲しいと要求された。
その口調や物腰は、昨夜のオリアーヌの憎しみ露なものとは全然違った。
リゼットは、オートクチュールのドレスを脱いだ。それから命令に素直に従うペット同様に、コルセットもパニエも下着も、自分の手で外していった。
オリアーヌに刻み込まれた皮下出血は、ほぼ消えていた。
リゼットの、何一つ隠れたところのない身体が、イルヴァの強烈な視線にまさぐられていた。
「……もう、着て良い?」
「リゼット」
リゼットが自分の胸を緩く覆っていた腕が、ほどかれていった。そして空気に顫える肩が、イルヴァに抱かれた。
「座って」
リゼットは、傍らのソファに誘導される。
ソファは、何故か、壁に向けて置かれてあった。
「…………。ぁっ……」
左右の脚を両脇の肘かけにかけさせられて、太ももの裏にそれぞれの腕を通させられた。
リゼットは、開いた脚を肘かけにかけて、更に自分で太ももを支えている格好になった。
「恥ずかしい格好。可愛いお口が丸見えだよ、リゼット。ほら」
「…──っ!?」
リゼットの正面を遮っていた壁が、スライドしていく。そして真ん前に、大きな鏡が現れた。
イルヴァの出した鏡の中に、素っ裸で性器を露にしている女が映っていた。言わずもがなリゼット自身だ。