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引き裂かれたroyaume
第2章 踏みにじられた想い







 リゼットは、無防備になった蜜壺に、淫猥な器具を装着された。

 器具はいびつなY字状のスティックだ。二本の枝の如く分かれた一方が、膣の中に押し入ってきた。するともう一方が自動的に、陰核に押しつけられてきた。

 イルヴァが器具から伸びたコードの先にあるスイッチを押すと、無機質な機械音が発生した。

 リゼットの下腹部が、ものすごい刺激に襲われた。

「あっ、ああっ、あっ……ひっ、ぅっ……ん、あっ、ああっ、あぁぁあっ、はあっ、あんっ、ああぁっっ!!」

 膣内を満たした異物と陰核を押さえたそれが、小刻みに振動していた。まるで電流が伝ってくるようだ。

 どれだけ叫んでも悶えても、加減してくれることはない。無機質な愛撫は、ただただ機械的に、性感に働きかけてくる。

「ぁぁ……はぁっ、はぁっ、ああん、ああ!あっあっ……ああっ……」

 頭が真っ白になって、幾つもの閃光が飛び交う。

 さっきまでいたテーブルに、イルヴァのティータイムを再開している姿があった。

「どんな音楽より刺激的なBGMだ。リゼット、もっともっと鳴かせてあげる。甘くて淫乱……。柔らかで壊れやすいケーキまで、貴女の血肉に思えてくる」

 イルヴァの視線が、頻繁に、鏡越しに送られてくる。

 リゼットは、イルヴァと目が合う度に助けを乞う。だが、返ってくるのは、優しいオブラートにくるまれた、世にも残酷な脅迫だ。

「うっ、うぅ……ああああ!!あっあっ、あぁああああああっ……いや……もっ、ダメぇ……はぁ、はぁ、いやぁあああっ……」

 生理的な快楽に、生理的なエクスタシーを導かれる。

 ばしゃっ、と、顔面に水をぶっかけられた。

 リゼットの一瞬遠退いた意識が、すかさず現実に呼び戻される。

「まだ足りない、の、間違いでしょ。私が楽しみたいのは、貴女みたいなマゾの極限。どこまでもつかな」

「やぁ……あっ、あっあっ、はぁ……あっ、ぁあああああああああああっ……」
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