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引き裂かれたroyaume
第2章 踏みにじられた想い
初めは底なしの快楽が続いてゆく感じがあった。だが、次第に狂乱を盛り立てられる。
性器が滑り易くなって、陰核からバイブレーターの先端が外れそうになったところを、イルヴァが押さえつけてきた。そして、ワンパターンに振動していた膣内のバイブレーターは、その手によって、かき回される。
「あんっ、あんっ、あっあっ……ああっ!!あっ、あああああぁぁぁああっ……」
何度も何度もエクスタシーに到達して、その度に、頬をぶたれる。バイブレーターの電源をわざわざ切って、出し入れされる。
「も、もぉ……許して……ゆる、してぇ……あっ、おね、がぃ……あっ、はぁんっ……あっあっ、あああああぁぁぁぁ……!!」
顔中、涙でべしょ濡れだ。リゼットは、東西の王達の前でも、これだけ自分の尊厳を蔑ろにしたことはなかったかも知れない。
死ぬことは、怖くなかった。それは軍人として命を擲つ場合に限っていたのだ。
すっと、膣内を犯していたものが抜けていった。痛いほど反応していた陰核が、恐怖の余韻に顫えたまま自由になった。
「やっと、泣いてくれた」
リゼットの目尻から頬にかけて、イルヴァのキスが散らされてゆく。
その声音は柔らかで、肩に絡みいてくる腕はどきどきするほど優しい。
「何で……私……貴女は……」
「うん。恨みはないよ」
「じゃあ、何で……何で……」
「リゼットが、寝言で呼んでいたやつ、誰?」
「…──!!」
「泣いてる貴女の寝顔は綺麗で、寂しそうで、守らなくちゃって思った。憎らしかった。貴女に、あんなに綺麗な涙を流させるやつが。そしてリゼット……貴女も」
リゼットの目の前で、イルヴァがハーフパンツを下ろした。
すらりと伸びた二本の脚は、それだけで目のやり場も失うほど色っぽい。
「──……。っ……」
「私をこんな気持ちにさせる。貴女を見てると惨めになる。さっき、テーブルの下にこんなものが忘れ物してあった。これは、貴女の涙の次に血をもらうために」
「いやっ!!ぁっ……」
リゼットはソファに固定されたまま、イルヴァに覆い被さられる。
ようやっと解放された膣口に、無機質特有の冷たいものが押しつけられてきた。
それは、イルヴァのシフォンのブラウスから覗いた布に覆われた恥丘から伸びた、紛い物の男性器だ。