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引き裂かれたroyaume
第3章 切り裂かれた純心

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 五感も官能も麻痺するくらい、たくさんのキスを貪った。膚がただれるのではと危ぶむほど数多の手に翻弄されて、無数の異物を子宮めがけてねじ入れられた。

 オリアーヌの発案した悪趣味なゲームに優勝したのは、クロエ・ボドワンという名の女性だ。身分は伯爵、年のほどは三十代後半で、溌剌とした色気がある。そしてクロエは、ヤーデルードの城郭内に住まいを置いている貴族の一人だ。

 リゼットは、夜半、クロエの屋敷を訪ねていった。名前も知らない貴族や使用人達の行き交う庭を、下着姿で、賞品らしく豪華なリボンで後ろ手に縛られての移動だった。

 リゼットはクロエの私室に通された。両手のリボンはほどかれた。
 そしてクロエが寝台に横たわったところに馬乗りになって、命じられるまま、アロマオイルをその身体に伸ばし始めた。

「そう、そうよ……リゼット。乳房だけを使うの。貴女の思わせ振りな乳房だけを使って、私の身体をほぐして頂戴」

「はい、ボドワン様……」

 抗う気力も湧いてこない。

 リゼットは、自分の乳房を両手で鷲掴みにして、ぬるぬるとクロエの身体を撫で回す。

 この高貴な婦人の肩も胸も、ウエストも、臀部から足首、恥丘から足のつま先まで、くまなく薔薇のオイルを伸ばしていく。

「はぁっ、ん……」

 リゼットは、互いに触れ合う皮膚の表面に円滑油が行き渡ると、掴んでいた自分の胸を離した。そしてクロエの身体に這いつくばって、ゆっくりと、二人の身体をすり合わせる。

「リゼット」

 リゼットの腕がクロエに引かれて、その胸の中にくずおれた。

 お舐めなさい、と、囁きが振りかかってきた。

 リゼットは、クロエの胸の谷間に舌を這わせる。そしてアロマオイルの芳香を帯びた豊満な胸を、貪り出す。
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