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引き裂かれたroyaume
第3章 切り裂かれた純心

「あんっ、良いわ……貪欲な家畜の舌にしゃぶらせてるよう……さぁ、ご褒美よ……ほら……」

「有り難う御座います、んん、はぁっ……あああっ……」

 リゼットは腰をくねらせて、蜜壺に触れてきたクロエの指を、自ら膣の中にくわえる。

 陰核に強烈な刺激が襲ってきた。

 薔薇の匂いのアロマオイルに、あらゆる刺激を煽られていた。

「あっあっ……そこ、弱い……あん……ああっ……」

「クリトリスが好きなのね……ほら、私の親指、爪が長いでしょう?こうするために伸ばしているの」

 ちくっ、びりっ、と、陰核が小刻みの電流を浴びた。

 リゼットはクロエにしがみつく。

 麻薬の如く五本の指に侵されてゆく。

 膣口は、人差し指から小指まで飲み込んでいた。絶えず振動する親指が、内側からかき出される快楽を、いっそう煽り立ててくる。

「ああっ……はぁっはぁっ、あっ……っ……」

「こうして喘がせてると、東部の野蛮女も悪くはないわ。ものを考えるから目障りなの。東部の女は、何も考えないで、何もしないで、貴女のようにいやらしく踊っていれば良いんだわ……」

 膣口に親指がねじ込まれてきた。

「ああっ!!……はっ、う……ゃ……ああああっ…」

 リゼットの身体がびくびく顫える。

 性器はクロエの手首まで飲み込んでいた。

 痛くて苦しくてどうしようもないのに、心も身体も、途方もない大きな力に支配されたがっていた。

 心があるから痛いのだ。余計な思考が働かせられるから、苦しい。

「ボドワン様ぁ……あっ、あっ、ああぁ……はぁ……良いですっ……おか、しく、イッちゃ……イきま……あああっーー!!」

 身体から力が抜けてゆく。リゼットは、真っ白な意識を辿ってクロエの影を見付け出して、その唇をキスで塞いだ。

 悔しくて、情けない。快楽が身を引き裂いてくれると思うと、どんな痴態も惜しまなくなる。
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