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引き裂かれたroyaume
第4章 霞んでいく過去(前)

「そうだわ。交戦中、リゼット達、作戦司令員はどうするの?」

「本島から……ぁ、んっ……最も近いこの島に、陣営を設けます。ここには神の祀られた木があります。派手に襲撃してくるベネシー共和国人は稀かと」

「そう……」

 リゼットの内股に、オリアーヌの手が滑り込んできた。

 耳の孔に、ふっと、息が吹きかかってきた。

「はぁっ……」

 背筋がひくついて、腰の奥がとろんとした。

 急な目眩に襲われて、目の前が真っ暗になる錯覚に惑わされる。

「お話は、……以上ですか?では」

 失礼します、と、腰を上げかけた瞬間だ。

 リゼットは、オリアーヌに手首を引かれた。

 たった今まで陰湿な愛撫に顫えていた膝に、オリアーヌが跨がってきた。

「ぅっ、や……」

 レースのあしらってあるブラウスのシャボを外されて、ボタンを外されていく。

 リゼットは、呆気なく、上体を下着だけにされた。

「明日、早いんです……今夜は──……あっ」

 アンダーバストがひんやりした鋭利なものにつつかれた。どこからか出てきた鋏だ。

 ブラジャーの肩紐が鋏で裁たれた。カップをまくり上げられて、無防備な乳房が露になる。

「ぁんっ」

「会議から直接来たの?イルヴァにドレスを預けておいたのに……この格好は、脱がせにくいったら」

「申し訳、ありません……」

 脱がせられるために部屋を訪ねてきたのではない。

 リゼットは、抗議の声を胸に仕舞って、オリアーヌになされるがまま、腰を浮かせて下半身も下着一枚の状態になる。

 今夜も、物言わぬ人形同然のメイド達が、視界の端にかしこまっていた。

 リゼットは、心臓に近い方の乳輪をしゃぶられながら、パンティの上から蜜壺を指の腹でいじられ出す。
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