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引き裂かれたroyaume
第4章 霞んでいく過去(前)

「あっ、ん、はぁぁ……」

「もう湿っているわ。いつまでも桜貝みたいに淡色な乳首も、こんなにぷっくり膨れている。見られてもてあそばれるのが好きなのね……」

「そんな……ああっ、あ、やぁっ……」

 ぎりぎり、と、乳首を歯と歯の間に挟まれる。

 オリアーヌの口内に絞り出された膨らみが、舌先でころころ転がされる。

「はぁっ、ん、はぁっ、あん……陛下ぁ……」

「リゼット。私はお前の身体を気に入っているわ。お前はその生意気な顔も生い立ちも、全てが目障りなものばかり。そのくせ身体だけは、私の従順なはしためだと主張する。こんな風に」

「ああっ」

 指先が布を突き上げてきて、膣口の浅いところに侵入してきた。微妙なところをいじられながら、親指で恥丘を撫で回される。

 オリアーヌの唇から解放された左乳房が、シャンデリアの光を浴びて、てらてら光る。

「ん、っ……ぁっ……あっあん、はぁ……」

「リゼット」

 オリアーヌの指先が、膣口から離れていった。
 パンティが強引に下ろされていく。

「はぁっ、はぁ……」

「お前は、よがる顔も淫らな腰の振りようも、私を顫え上がらせる。それなのに、腐ってもあのエリシュタリヴ・オルレの元隊員……痛覚は鈍く出来ている」

「そんなこと、ありませ──…あぅっ」

 いきなり、頬に鋭い痛みが走った。後からじわじわ痛みが押し寄せてくる。

「ほら、感じるのは、ただ私が殴った事実。それだけでしょう?」

「──……。ぃっ、……」

 リゼットの視界がオリアーヌでいっぱいになって、陰毛がぐいっと引かれた。

 おもむろな憎悪のこもった眼差しに捕らわれて、下腹部が、くすぐったい不安を覚える。

「何、するんですか……」

「口の利き方が相変わらずだわ。勘違いしないことね。お前は私の戦利品。意思なんて必要ないはずよ」

「──……はぁ、……んんっ」

 リゼットは、脚を大きく開かされると、恥丘に、さっきより物騒な鉄の質感を覚えた。

 ねっとり濡れた陰毛が、剃刀で削ぎ落とされていく。剃り残しにクリームを塗られて、ゆっくりゆっくり、嫌味ったらしいくらいの時間をかけて、ガーゼで払拭されていく。
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