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引き裂かれたroyaume
第4章 霞んでいく過去(前)

「私を……」

 リゼットは、赤子同然になった性器に、自分の右手を伸ばしていく。

 ぬるっとした陰唇を指先で開いて、感じやすいところを覗かせる。

「私を、陛下の正しい所有物として、躾けて下さい……」

「リゼット」

「──……」

「良いザマだわ。望み通りにしてあげる」

「ひっ……」

 オリアーヌの手元に、ピアッシングニードルがあった。

 リゼットの陰核を露にした片手がどけられて、たった今まで自分で押さえていた襞が、オリアーヌの指先に開かれる。

「ダメですっ……明日……」

「後で消毒するわ。イルヴァに銃を持たせておく。雑魚兵は彼女に任せなさい。それに、……」

「ぁあああっ!!……ああっ、くぅ、う……はぁ、はぁ……」

「鍵も、彼女に預けておくわ。差し支えるなら外すように言っておく」

「ぁ、はぁっ、はぁ……」

 下半身が痙攣して、何をされているか分からない。

 リゼットは、陰核をくるんだ肉襞に貫通したニードルが抜けていった感覚を確かめる余裕もなかった。ただ、南京錠のピアスがそこに装着されたのは分かった。

「ゃ……やぁ……ぅっ、はぁっ……」

「やっと、少しは余裕をなくしたようね。さぁ、次は乳首を私に差し出しなさい」

「許、し……ひぅっ」

「謝れと言っているのではないの。お前は私の何だったかしら?」

「……オリアーヌ様の、はぁっ、戦利品で……お持ち物です……」

 リゼットは左手を自分の乳房に上げていく。

 右手は、震えて、上がらない。甲がピアッシングニードルに突き刺されて、血が滲んでいるからだ。

「早くなさい」

「っ……」

 オリアーヌに右手を掴まれて、もう一方の乳房に押しつけられる。

 リゼットは、感覚を失いかけた指先で、左右の乳首をつまむ。

 そして、また、心にもない言葉を寄越すために、唇を動かす。
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