この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
引き裂かれたroyaume
第5章 霞んでいく過去(後)

「…──!!」

 喉元にひんやりしたものがあてがわれた。

 ぶちっ、ぶち、と、シャツのボタンが白刃で切り落とされていく。

「何なさるんですかっ?!」

「肌まで切られたくなければお黙り」

 シャツがはらりと床に落ちた。下着のホックを外されていく。

 フープピアスの貫通している乳首が露になって、細いチェーンがしゃらんと揺れた。

 鎖の先は、ロングパンツのウエストベルトの下へ続いている。

「──……」

「あら、健康的な戦士を気取った顔して、とんだ淫乱女じゃない……」

「違うんです、これは……あっ」

 ロングパンツのボタンが切れて、ファスナーが下ろされていく。

 リゼットは、下半身をいとも呆気なくむき出しにされた。

 陰核を飾った南京錠が、股の間で艶めいていた。

「いや……服……」

 リゼットの足許に、サリアが優雅に腰を下ろした。

 恥丘がやんごとなき碧い双眸に凝視されて、ぐいっと内股を開かされると、南京錠の重みの刺激に脚が顫えた。

「はぁっ、あん……」

「ふぅん……ヤーデルードがつけたのね。あの王、面白いことをなさるじゃないの……」

「え……?あっ、はぁ……ああっ!!」

 リゼットは思わずサリアの手首に掴まって、その手元を見る。

 南京錠は、よく見ると文字が刻まれていた。

「……"島のお礼です"……?」

「リゼットの王は、初めからそのつもりだったようね」

「…──っ。いや……イルヴァ!!」

「彼女を呼んで良いの?」

「はふっ」

 リゼットはソファに尻餅をついた。

 両手首を押さえつけられて、覆い被さってきたサリアを見上げる。

 勝ち誇った微笑みに、見下ろされていた。

「貴女はリテスキュティージの和睦の証。そして捕虜。捕虜が主の意思に背けば、貴女自身も、故郷も、どうなるかしら……ね」

「──……」

「いらっしゃい」

 サリアがタペストリーに目を向けると、鮮やかや花柄がたゆたって、向こう側から数人の女性達が入室してきた。全員、使用人らしい質素な佇まいをしていて、物騒な用具やカメラを携えていた。
/136ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ