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キャンドルが消える時
第1章 プロローグ
美味しいカフェオレは、支店長がご馳走してくれた。何度もお礼を言いながら来た道を引き返す。カフェオレだけでお腹が満たされてしまった私は、支店長の仕事に対する思いや部下への思いを聞き流しながら複雑な道を走った。
赤信号に捕まってもまだ話している声を無視して、脇に目を反らす。ゴーヤが吊るしてあって、一瞬、家屋なのかと思ったけれど、入り口はガラス張りで『open』の札がぶら下がっている所を見ると、普通にお店らしい。
こんな所にあったんだ。
行きは全く気がつかなかったことを不思議に思いながら、支店長の私への評価をBGMに、青に変わった信号を通りすぎた。
赤信号に捕まってもまだ話している声を無視して、脇に目を反らす。ゴーヤが吊るしてあって、一瞬、家屋なのかと思ったけれど、入り口はガラス張りで『open』の札がぶら下がっている所を見ると、普通にお店らしい。
こんな所にあったんだ。
行きは全く気がつかなかったことを不思議に思いながら、支店長の私への評価をBGMに、青に変わった信号を通りすぎた。