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束縛彼氏 ヒイロ君
第7章 心配性
一方そのころヒイロ
ミズキから出掛けたいとの連絡がして
了承したはいいが……
「遅い」
ミズキから帰りの連絡を待っていたら
もう夜7時になるではないか。
ったく、あいつ遅すぎだろ。
別に大学生だしこの時間帯は
遅くもない。
しかしヒイロはかなり苛立っていた。
まさか誰かにナンパされて
そのまま何処かへ連れ去られて
今頃……!?
いや、それはないだろう。
ミズキのあちこちには俺のマークを
つけてるし、彼氏持ちのいいアピールに
なっているはずだ。
……!?
もしかしてカフェが何者かに乗っ取られ
帰るに帰れない状況なのか?
いや。何を考えてるんだ俺は。
こんな現実味無いことありえない。
ヒイロは携帯をとりだし
ミズキに電話する。
プルルルル……
しかしむなしくコール音が響く。
そのうち留守番電話サービスに繋がった。
ブチッ!!!!!!!!
ヒイロは車のキーをとりだし
外に飛び出した。
「何故、出ない?」