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第11章 衝撃

コンパは、ちょっと前に女子会で使ったスペインバルで行われた。

男性側にどこがいいか聞かれて、気に入ってた麻衣や里奈がそこを指定したらしかった。

結局５×５の大所帯のコンパである。
男性たちは、フットサルのチーム仲間らしく、みんな爽やかスポーツマンで中々好印象だった。

稜は、久しぶりのコンパで、少々面喰っていた。
そんな稜にも、男性たちは優しく、時々会話を振ってくれていた。
お酒が空になると、スマートに次のお酒を聞いてくれる。
そんなこともあって、緊張してもいた稜は、いつもより沢山飲んだような気がした。
年の離れた武骨なカンジの人とばかり付き合ってきた稜には、若い子たちのノリが衝撃的である。

あっという間に１次会が終わり、２次会はカラオケという流れになった。
みんな２次会も行くと言うので、稜も思い切って参加する。

ダンス経験者の瞳を中心にここでも歌って踊って大盛り上がりだ。
稜は、なんとかノリに合わせてみるものの、イマイチ着いていけない。
みんながＡ○Ｂやゴールデン○ンバーなどを歌う中で、洋楽ロックを歌うワケにもいかない。またしてもついついお酒が進む。

２時間近く過ぎたあたりで、流石に酔いを実感し、トイレへと向かう。

しばらく便器と向かい合っていたが、上げる様子もないので、トイレから出た。

出てすぐの所に、ソフトドリンクのドリンクバーがある。
ここのカラオケ店は、酒類は注文だがソフトドリンクは自由にお取りくださいになっている。

その前に、何個かテーブルとイスがあったので、そこに座った。