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NEXT 【完結】
第11章 衝撃

「本当に私に構わず戻ってね。もう大丈夫そうだから」
お水を何杯も飲んだからか、随分酔いが冷めて来た。
「...はい」
そうは言うものの、マサトシは立ち上がる気配がない。
「私、トイレ行ってから戻るから、先に戻っててね」
そう言って稜は立ち上がった。
もう30分以上はここにいる。そろそろ戻らないと流石にまずいだろう。
稜がトイレから出ると、まだマサトシは同じところに座っていた。
「はい。お水」
そしてまたお水を差し出してくれる。
稜は、笑ってまた同じところに腰を下ろした。
「ふふ。心配性だね」
「...」
「でも、せっかくのコンパなのに、こんなところにいたらダメじゃない?」
「...数合わせで呼ばれたんで、大丈夫です」
あら。私のせいで、好きでもないコンパに呼ばれたカンジか。申し訳ないなあ。
稜は、申し訳ない気分になる。しかも、今は心配かけて付き添わせている。
「マサトシくん、優しいしモテそうだもんね。彼女いるんでしょ」
彼女持ちが数合わせで参加していたとしても、不思議ではない。
「いないです」
「えー、ホントぉ~?」
「最近フラれました」
話を聞くと、1年前に遠距離になった彼女と頑張って付き合っていたが、段々会わないようになり、1ヶ月ほど前に彼女に別れを切り出されたらしい。
「ここ半年会ってなかったんで、当然と言えば当然なんですけど」
「...大丈夫よ。マサシくんなら、すぐ可愛い彼女出来るよ!」
正月に会う親戚のおばさん状態で、稜は励ます。
マサトシは酔っぱらいの励ましを苦笑いで聞いている。
「マサトシですって」
「ん?あれ?私今何て呼んだ?」
2人で笑って、そろそろ戻ろうかと立ち上がる。
その時、向こうから他のメンバーがぞろぞろ歩いてくるのが見えた。
「あーーー!こんなことろにいた!!」
「もう。コート置いて帰っちゃったのかと思いましたよ」
「時間だから」
お会計をすませ、みんなで連絡先を交換して解散となる。
稜の隣にはいつの間にか、マサトシが来ていて「心配なので送ります」と言い出していた。
「大丈夫だから。まだ電車あるし」と断る稜に対し、桃香がすかさず「お願いします!」と力を込めて返答する。
なんだか送ってもらうことになってしまった。
お水を何杯も飲んだからか、随分酔いが冷めて来た。
「...はい」
そうは言うものの、マサトシは立ち上がる気配がない。
「私、トイレ行ってから戻るから、先に戻っててね」
そう言って稜は立ち上がった。
もう30分以上はここにいる。そろそろ戻らないと流石にまずいだろう。
稜がトイレから出ると、まだマサトシは同じところに座っていた。
「はい。お水」
そしてまたお水を差し出してくれる。
稜は、笑ってまた同じところに腰を下ろした。
「ふふ。心配性だね」
「...」
「でも、せっかくのコンパなのに、こんなところにいたらダメじゃない?」
「...数合わせで呼ばれたんで、大丈夫です」
あら。私のせいで、好きでもないコンパに呼ばれたカンジか。申し訳ないなあ。
稜は、申し訳ない気分になる。しかも、今は心配かけて付き添わせている。
「マサトシくん、優しいしモテそうだもんね。彼女いるんでしょ」
彼女持ちが数合わせで参加していたとしても、不思議ではない。
「いないです」
「えー、ホントぉ~?」
「最近フラれました」
話を聞くと、1年前に遠距離になった彼女と頑張って付き合っていたが、段々会わないようになり、1ヶ月ほど前に彼女に別れを切り出されたらしい。
「ここ半年会ってなかったんで、当然と言えば当然なんですけど」
「...大丈夫よ。マサシくんなら、すぐ可愛い彼女出来るよ!」
正月に会う親戚のおばさん状態で、稜は励ます。
マサトシは酔っぱらいの励ましを苦笑いで聞いている。
「マサトシですって」
「ん?あれ?私今何て呼んだ?」
2人で笑って、そろそろ戻ろうかと立ち上がる。
その時、向こうから他のメンバーがぞろぞろ歩いてくるのが見えた。
「あーーー!こんなことろにいた!!」
「もう。コート置いて帰っちゃったのかと思いましたよ」
「時間だから」
お会計をすませ、みんなで連絡先を交換して解散となる。
稜の隣にはいつの間にか、マサトシが来ていて「心配なので送ります」と言い出していた。
「大丈夫だから。まだ電車あるし」と断る稜に対し、桃香がすかさず「お願いします!」と力を込めて返答する。
なんだか送ってもらうことになってしまった。

