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NEXT 【完結】
第13章 おでんデート
つかれた....。

結局、あれからも針のむしろで仕事をした。
お昼に行ってる間に麻衣たちがほかの二人にも触れてまわったらしく、聞いてはこなかったが、それが余計しんどかった。大急ぎで仕事を終わらせ、こっそり会社を後にした。

稜は、スーパーで買い物をしてからマンションに戻る。
スポーツジムに行かなくても、もうぐったりだ。
数日分の買い物が、疲れた体に重く感じる。

マンションまであと数分。

顔をあげると、リョウがエントランスの花壇のフチに座ってるのが見えた。
誰かを待っているようだ。

ふわふわした茶髪に、ピアスをいっぱいつけて。黒縁のメガネ。
スキニーのデニムパンツに、フード付のブルゾン、靴はスニーカー。
背中にデイパックを背負っている。

スマホを片手に目を伏し目がちにして座っているだけなのに、オシャレな雑誌から飛び出して来たかのような存在感だ。

そんな少し近寄りがたいオーラを出しているリョウの横を通らないと、マンションには入れない。
稜は、そっと横を抜けようとした。

「高崎さん」

「...こんばんは」

どんな顔をしていいかわからず、営業スマイルで横を通り過ぎる。
リョウは立ち上がった。

「晩御飯、食べました?」

「へっ?」

「おでん、食べに行きませんか?近くに美味しいところがあるんです」

「...えーっと?」

「もうすぐ高崎さんが帰ってくるかなと思って、待ってたんです」

「!!!」

「荷物、置いて来て下さいー」

そう言って、稜のカバンを持つ。

「えっ。ちょっと」

「これ、持ってますから。早く!」

「なんで、急に、そんな」

「バイト代入ったんで。奢りますから」

カバンを取った手が少し触れたとき、すごく冷たかった。
何時間も待っていたんだろうか。

はっ。そんなまさか。

「ほら、早くー」

「そのカバンに、鍵があるんだけど」

「あ、そっか。...待ってますからね」

稜は、買物袋を持って部屋に入った。
お肉や豆腐などを冷蔵庫にしまい、慌てて部屋を後にする。

エレベーターの中で、ぐるぐる考える。
リョウは、なんでまた???
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