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NEXT 【完結】
第14章 料理教室

その日はスポーツジムの日だった。
軽く汗を流し、マンションに帰りながら、稜は考え込む。
マサトシくんに、何て返事をしよう...。
彼が悪いわけではない。
もし、これが何もナイ時期なら、歳の差にとまどいながらも食事に行っていただろう。
でも、今はー。
リョウと、この先どうなるかなんてわからない。
だけど、マサトシとどうなるかは考えられなかった。
少なくとも現段階では。
断ろう。
だけど、どう断っていいのか。
付き合ってくれと言われたのではなく、食事に誘われただけだ。
稜は、こういった経験がほどんどないのだ。
こういう時、千夏ならどうやって返すのだろうか。
千夏に相談しようかと思ったが時間も時間だし、最初から話すには相当時間がかかる。
今日はとりあえず自分の考えで返事をしなくてはならない。
考えながら、家に着く。
ジムのものを出して、洗濯機を回し、その間にお風呂に入る。
風呂の中でも考えたが、いい言葉が思いつかない。
夜も遅くなってきたので、もはや後はない。
なんとかLINEで返事を送る。
“ごめんなさい。考えたのですが、やっぱり食事は行けません”
こう送るのが精いっぱいだった。
少し待ってみるが、既読になるものの、返事はなかった。
少し安心する。
これでいい。返事があっても困るし。
洗濯が終わったようなので干していると、LINEの音がした。
ドキリとして開いてみると、リョウからだった。
“バイト終わったー!”(飛び跳ねているスタンプ)
つい笑顔になってしまう。
“お疲れ様!”
これだけでは、何かさみしい気がして、スタンプの何を送ろうか迷ってるうちに、次のが来る。
“もうお家?”
“うん。今洗濯中。これ干したらもう寝るよ”
“そっかー。もう遅いもんね”
“あー、早く月曜日にならないかな”
月曜日はデートの日だ。早く会いたいという意味だろう。
ほっこり嬉しい気持ちになる。
“おやすみ”(手を振るスタンプ)
“おやすみ。気をつけてね”
稜はそのあとすべて洗濯を干して、布団に入る。
“もう寝た?”
リョウからLINEが入る。
つい開いてしまう。
“寝たー”
“寝てないじゃん!”
“本当に寝るもん”
“おやすみ”
稜はスマホを抱きしめたまま、いつの間にか眠りについた。
軽く汗を流し、マンションに帰りながら、稜は考え込む。
マサトシくんに、何て返事をしよう...。
彼が悪いわけではない。
もし、これが何もナイ時期なら、歳の差にとまどいながらも食事に行っていただろう。
でも、今はー。
リョウと、この先どうなるかなんてわからない。
だけど、マサトシとどうなるかは考えられなかった。
少なくとも現段階では。
断ろう。
だけど、どう断っていいのか。
付き合ってくれと言われたのではなく、食事に誘われただけだ。
稜は、こういった経験がほどんどないのだ。
こういう時、千夏ならどうやって返すのだろうか。
千夏に相談しようかと思ったが時間も時間だし、最初から話すには相当時間がかかる。
今日はとりあえず自分の考えで返事をしなくてはならない。
考えながら、家に着く。
ジムのものを出して、洗濯機を回し、その間にお風呂に入る。
風呂の中でも考えたが、いい言葉が思いつかない。
夜も遅くなってきたので、もはや後はない。
なんとかLINEで返事を送る。
“ごめんなさい。考えたのですが、やっぱり食事は行けません”
こう送るのが精いっぱいだった。
少し待ってみるが、既読になるものの、返事はなかった。
少し安心する。
これでいい。返事があっても困るし。
洗濯が終わったようなので干していると、LINEの音がした。
ドキリとして開いてみると、リョウからだった。
“バイト終わったー!”(飛び跳ねているスタンプ)
つい笑顔になってしまう。
“お疲れ様!”
これだけでは、何かさみしい気がして、スタンプの何を送ろうか迷ってるうちに、次のが来る。
“もうお家?”
“うん。今洗濯中。これ干したらもう寝るよ”
“そっかー。もう遅いもんね”
“あー、早く月曜日にならないかな”
月曜日はデートの日だ。早く会いたいという意味だろう。
ほっこり嬉しい気持ちになる。
“おやすみ”(手を振るスタンプ)
“おやすみ。気をつけてね”
稜はそのあとすべて洗濯を干して、布団に入る。
“もう寝た?”
リョウからLINEが入る。
つい開いてしまう。
“寝たー”
“寝てないじゃん!”
“本当に寝るもん”
“おやすみ”
稜はスマホを抱きしめたまま、いつの間にか眠りについた。

