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第14章 料理教室
そんな様子に気付いたリョウが、稜を覗き込む。

「大丈夫」

「?」

「大好きな彼女とデートだから、って断ったから」

「!!!」

リョウはにんまり笑って、稜の表情を楽しんでいる。

そんなクサいセリフをそんなすらっと話せるのが驚きよ!!

と稜は思ったが、口には出せない。


『なかやま』は、前回よりは空いていた。
またカウンターに並んで座り、一緒におでんを食べる。
前回売り切れていた具や、気に入った具を中心に食べ尽くす。
今回も閉店までお店にいた。

また手をつないで歩き、公園に行く。
2人笑いながら、まっすぐブランコに座る。

「もう明後日だね、特別講習会。楽しみ〜!」

「俺もエンリコ・ブルーノにはじめて会うんだよねー。楽しみ〜!」

稜の口真似をして、最後の語尾を伸ばす。

「もう。そんな言い方してないし!!」

「ふふっ」

「スタッフも参加するの?」

「後ろでこっそりね。流石にワインは飲めないけど」

「そうなんだ」

リョウに明後日の水曜も会える。

自然と顔がほころぶ。

「俺に会えて嬉しい?」

また!そんな、セリフ!

「俺は水曜も会えると思うと嬉しい」

つないだ手を、リョウはひっぱった。
そのまま目を伏せ稜の手の甲にキスをする。

「!!!」

びっくりしてそのままじっとしていると、リョウが目線を向けてきた。

「...振り払わないの?」

「っ!だって!」


べろっ。

「きゃっ!!」

そのまま、リョウが舌を出して手の甲を舐めた。
流石に慌てて、手を振り払い立ち上がる。

「ちょっと!!」

「だって、美味しそうだったもーん」

ケラケラ笑ってブランコをこぐ。

リョウにはペースを崩されまくる。

なんだか腹が立って、そのまま帰ってやろうと歩き出す。

流石にリョウが慌てて追いかけてきた。

「ごめん」

「やだ。もう帰る」

きっとふざけて面白がっているんだ。
この関係も。
私の反応が面白いから、色々仕掛けて反応を見てる。
本気だと言ったのもその一環だ。

色々考えたら涙が出てくる。

「ごめん」

何も答えたくないし、考えたくなかった。

ひたすら歩いて公園を出る。


その時、後ろから強く抱きしめられた。


「きゃっ!」
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