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NEXT 【完結】
第4章 夢

今日の仕事は、いつもの月曜より忙しかった気がする。
多忙な上に、見合いもどき事件をウスウス知っているスタッフへからの目線を受け続ける気疲れで、朝の体調良好がウソのように体が重い。
結局、今日中に頼まれた書類の作成に9時過ぎまでかかってしまい、家に帰ったのは10時近くだった。
昨日に引き続き、稜は早めに布団に入ったー。
稜は、久しぶりに夢を見ていたー。
どこか、山の中、風の強い草原を走っている。
景色が変わらず飽きてきていたが、少し先に不思議な何かがあり、ふと目に付く。
そこまで行くと、階段のように斜めになった木のはしごがすーっと降りてきていて、それを上っている。
長いこと歩いていたが、いつの間にか視界が真っ白な雲の中へ。
それでもぐんぐん上り雲の上へでた。
雲の上は眩しく、目を細めてなんとな周りを見渡すが、何もない。
アテもなく歩いていると、ふと誰かに呼ばれて振り向こうとするー。
稜を呼んだ相手は、そんな稜を後ろから抱きしめ、
軽くキスをする。
優しいキスを繰り返しながら、そっとそのままベッドに寝かせ、するすると服を脱がせる。
抵抗もせず、むしろ稜からもキスを返し、服さえ脱いだ。
服を脱がせる度にやさしく触れる手が、とても心地が良い。
「はぁ...」
稜の服がすべてなくなったとき、高揚感に稜は大きく吐息を吐いた。それは、自分でも聞いたことのない甘さで、その自分の声にさえ高まってゆく。
全裸になった二人は、そこで初めて見つめ合い、
深く口づけを交わす。
昔から知ってる仲なのか、呼吸やタイミングがぴたりと合う。欲しいところでお互い舌が絡まり、より深く深く落ちてゆく。
キスだけで、稜は自分がおかしくなってしまったように感じた。
こんなキス、はじめてー。
ずっと、ずっとこうしていたいー。
ふいにキスが終わる。
相手が体を少し起こしたのだ。
稜は体を少し起こして両手を伸ばし、相手の首に腕を絡めて引き寄せ、自分からその唇に吸い付いた。
多忙な上に、見合いもどき事件をウスウス知っているスタッフへからの目線を受け続ける気疲れで、朝の体調良好がウソのように体が重い。
結局、今日中に頼まれた書類の作成に9時過ぎまでかかってしまい、家に帰ったのは10時近くだった。
昨日に引き続き、稜は早めに布団に入ったー。
稜は、久しぶりに夢を見ていたー。
どこか、山の中、風の強い草原を走っている。
景色が変わらず飽きてきていたが、少し先に不思議な何かがあり、ふと目に付く。
そこまで行くと、階段のように斜めになった木のはしごがすーっと降りてきていて、それを上っている。
長いこと歩いていたが、いつの間にか視界が真っ白な雲の中へ。
それでもぐんぐん上り雲の上へでた。
雲の上は眩しく、目を細めてなんとな周りを見渡すが、何もない。
アテもなく歩いていると、ふと誰かに呼ばれて振り向こうとするー。
稜を呼んだ相手は、そんな稜を後ろから抱きしめ、
軽くキスをする。
優しいキスを繰り返しながら、そっとそのままベッドに寝かせ、するすると服を脱がせる。
抵抗もせず、むしろ稜からもキスを返し、服さえ脱いだ。
服を脱がせる度にやさしく触れる手が、とても心地が良い。
「はぁ...」
稜の服がすべてなくなったとき、高揚感に稜は大きく吐息を吐いた。それは、自分でも聞いたことのない甘さで、その自分の声にさえ高まってゆく。
全裸になった二人は、そこで初めて見つめ合い、
深く口づけを交わす。
昔から知ってる仲なのか、呼吸やタイミングがぴたりと合う。欲しいところでお互い舌が絡まり、より深く深く落ちてゆく。
キスだけで、稜は自分がおかしくなってしまったように感じた。
こんなキス、はじめてー。
ずっと、ずっとこうしていたいー。
ふいにキスが終わる。
相手が体を少し起こしたのだ。
稜は体を少し起こして両手を伸ばし、相手の首に腕を絡めて引き寄せ、自分からその唇に吸い付いた。

