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NEXT 【完結】
第8章 千夏と貴之
「...貴之のもあるから」

「嘘だろ」

「大丈夫。こーゆのじゃない」

「そりゃそうだけど、なんか怖いな」

「いいから、シャワー!!」

「はいはい」


貴之は、シャワーを浴びる。

軽く割れた腹筋と逞しい胸元は、日頃の鍛錬の賜物だ。
前は筋トレなどしていなかったのだが、千夏に強く勧められ、メニューまで決められている。
髪型や服装まで、千夏の好みによって変えさせられた。

元々端正な顔立ちと、スラリとした体の持ち主であったが、千夏の改造により益々磨かれて外国モデルのようになっていった。183センチの体は、引き締まった肉体のおかげでもう少し高く感じられる。

千夏の出した運動メニューはかなり過酷だが、貴之は毎日きちんとこなしている。初めて会った日から、千夏には頭が上がらないのだ。


シャワーから出ると、バスタオルと一緒にいくつか洋服のようなものが置かれていた。

体と髪を拭き、服を広げる。

「なんじゃぁこりゃぁ!!」


バスタオルを腰に巻いた貴之が、千夏が置いたであろうものを持って部屋に帰ってくる。

「ちょっとコレってマジか...よ...」

言い切る前に、千夏の姿が目に入った。

「どう?似合う??」

「...ヤバイ」

千夏は、ベビードールではなく、あるコスチュームを着ていた。
正確には、あるコスチュームを元に作られた下着である。

セーラー服を元に作られたブラジャーは、胸元が大きく開いていて、千夏のちいさな胸を半分も隠してない。
その中央には大きくて赤いリボンがついている。

ブラジャーなので、お腹のあたりはすっぽりあいていて、くびれた腰の下から紺のプリーツで超ミニのスカートがさがっている。
短すぎるそのスカートからは、同色のパンティがチラリと見える。

綺麗な足には、赤いニーハイソックスが太腿の近くまで伸びていた。

千夏は、長い髪を2つに分け、上のほうでお団子にしていた。

顔の目の部分には赤い色の仮面を付けている。


「月に代わって、オシオキよ!」
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