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第8章 千夏と貴之

千夏はまたカフスを取る。
貴之の手が、足から腰、胸に向かってゆったり進む。

「んっ」

「...この格好すごく似合うね。エロい。はぁ...こうやって、触りたかった」

体を起こしてコスチュームの上から胸に触る。
そのブラをずらそうとすると、千夏の手が止めに入った。

「ん...ダメよ。壊れやすい生地だから。ココとつながってるの」

ブラとセーラーの部分が薄い生地で繋がっている。

千夏はもう一度、貴之を後ろに押して倒す。

「胸、触りたい」

「だーめ。動かすよ？」

そう言って、ゆっくり腰を円を描くように動かしはじめた。
段々そのしなやかな腰つきを早めてゆく。

「はっ、あっ、あっ、んぁっ、んんっ、はぁっ...」

貴之も、スグにイカないように必死に堪える。

それでも貴之の手が、千夏のおしりや太股をなでまわし、動かそうとする。その手をふりはらい、手をつなぐ。

手をつないだまま、腰を使って細かく動かす。
ベッドでないのでスプリングがない分、いつもとはまた違う快感が広がる。

貴之の反応があっても動きを止めず、連続して細かい腰振りによる刺激を繰り返す。

貴之の眉間のシワが深くなり、吐息が荒くなる。
そんな耐える貴之の顔も、千夏には堪らない。千夏も段々感じてきて、体が前のめりになる。

「ん、ん、ん、ん、んぁっ、ん、ん...」

「ああっ！もうイクよ！！」

「いいよ。...きて」

「うっ....ああっ！！」

貴之は深く痙攣して、千夏の中で放つ。

千夏はゴム越しに、暖かいものが広がるのを、感じる。

「うっう...」

貴之がぐったりしたのを確認して、ゆっくりと腰を離してゆく。

ぐつたりした貴之のモノからゴムを抜き取り、キレイに拭き取る。



「...ごめん」

やっと息を整えた貴之が、横に寝転んだ千夏の顔を撫でる。

「１回目だし。久しぶりだから。それにしたら、めっちゃ頑張ったんじゃない？私もスゴク感じたよ」

「でも、千夏はイってないよね？」

「うん。次は、この手と、チュ、この舌で、チュ、イカせて？」

繋いだ手にキスをし、唇にキスをする。

貴之は、千夏のその優しさとしぐさにたまらなくなって、強く抱きしめる。

「ああ...。千夏、愛してる」

「うん。私も、愛してる」