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Cynical moon〜冷たい月
第1章 百貨店の男
有馬は貴子が感じてくれるように
指と舌も使いながら愛撫した。

貴子の喘ぐ声は普段のクールな貴子から想像もできない程、甘く切ない声だった。

「貴子さん、もっと感じている声を聞かせて下さい」
有馬は貴子に言うと
「有馬さん、もっと私を感じさせて」

有馬は貴子の股間に顔をつけ
舌と指で弄っていた。

「有馬さん、イッチャウわ。。ああ。。そんなにされたら…」

貴子は脚を伸ばし硬直させ
有馬と繋いでいた手を強く握りしめていた。

綺麗な貴子がイク時の
あの切なく困ったような表情が有馬は好きだった。

そして、貴子が有馬のペニスを握り
手を動かし始めた。

携帯の呼び出し音が流れた。

貴子は素早く電話に出て
「うん。うん。…。うん。じゃ、…をして…で、直ぐに行きます。15分以内には。よろしく。」

電話を切り、急いで服を着、
「私の患者の容態が急変したの」

そう言い、部屋を素早く出た。
慌てて有馬も部屋を出たが、
ホテルの玄関先でタクシーに乗る所だった。

有馬は欲求不満になっていた。

「あそこまでして、お預けかよ…」

ルームサービスを片付けて貰い
チェックアウトには勿体無かったので
香奈をホテルに呼んだ。
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