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続わたしを診て
第4章 熱い砂浜
水の煌めきはとても美しく、その爽やかな感触は肌に快かった。
彼女はしばらく水の中を堪能した後、
海から上がった。
春夜は本を読んでいる格好をしていたが、
その実、中身などまるで入ってきていなかった。
彼はずっと、彼女の様子を目で追っていたのだ。
彼は近づいてきた瞳子に何気なく気がついた風に装い、
本から顔を上げた。
「おかえり。気持ち良かった?」
「気持ち良い」という言葉さえ、
瞳子には意味ありげに聞こえた。
「はい」
彼女は頬を赤らめる。