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続わたしを診て
第2章 二人だけのサナトリウム
その翌週、春夜が瞳子の元へ再びやってきた。



「そういえば、とうこさん。



 別荘のことですが、お返事を伺ってもいいですか?」



春夜は緊張していたが、



なんでもない様子で訊ねた。



瞳子はさっと頬を赤くする。



彼女は父に相談してみたところ、



海辺の空気は体に良いし、



家に籠りきりはよくないので行っみてはどうか、



と勧められた。



それに、「医者と一緒なら心強い」と彼女の父は言った。



瞳子自身はぜひとも行きたいと考えていたので、



父の許しが出たようで嬉しかった。



「はい、伺わせていただきます」



はにかみながら瞳子が言うと、



「良かった」



と春夜は爽やかな笑顔で彼女に返した。

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