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続わたしを診て
第2章 二人だけのサナトリウム
二時間後、車は別荘に到着した。



春夜は中に自分と瞳子の荷物を運び入れ、



瞳子は物珍しげに別荘の中を歩き回った。



「さあ、お昼を食べたら治療を始めましょうか」



春夜はささっとパスタでリゾットを作り、


瞳子と一緒に食べた。



「お料理上手なんて、素敵ですね」



瞳子の言葉に、春夜はやに下がった。



「独り身が長いものですから」



彼の言葉に、瞳子ははっとする。



「先生、独身なのですか?」


「そうだよ」


「あの・・・おつきあいしている方は・・・?」



瞳子は思わずそう訊いた。



ああ、先生に恋人がいませんように!



「いないよ。でも・・・



 今、気になる女性はいるかな」



春夜は頬を緩めた。



彼は瞳子のことを仄めかしたつもりだったのだが、



当の本人はまさか自分のことだとは露も思わず、



春夜の言葉に失望していた。



・・・!何て悲しそうな顔をするんだ!



可愛すぎるだろ!



彼女、俺がほかの女が好きだと思って妬いてるんだ!



彼には瞳子の心が手に取るようにわかった。
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