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加虐の皇子と愛玩ドール
第6章 淫虐連鎖
明かりの消された会議室の上座に下りたスクリーンに、ファンデベージュの色彩が多くを占める、世にもいかがわしい動画や画像が映し出されていた。
被写体は、全て泉美だ。
シーツにくるまって天使のような寝顔の浮かんだ下着姿に始まって、泉美の薔薇色に染まった湯上がりの肉体がバスタオルに巻かれて佇む姿が撮られたもの、シースルーのベビードールを身につけて、露出した性器を腕で覆い隠しているワンショット、そこまでは、ただはしたないだけの美しさが収められていた。
だが、スクリーンは、次第に泉美の本性を暴いていった。
ある画像の中では、スパイラルパーマの茶髪の女性が、手枷と目隠しを装着して、後頭部を押さえつけられながら、ペニスバンドと思しき異物を口に含んでいた。またある画像の中では、泉美が肉壺にディルドをねじ込まれた肉体を、拘束された腕と脚から宙吊りにされて、水を満たしたペットボトルを口にくわえていた。ペットボトルに巻きつけてある鎖は、その陰核をつねった洗濯ばさみに繋いであった。そして泉美の、寝台で大の字に縛りつけられた裸体がミルクと見られる液体にまみれて、猫がそれをしゃぶっているという、キワモノまであった。
みおりがとりわけ衝撃を受けたのは、月明かりに照らし出された深夜の公園で撮られた動画だ。
まず、泉美が全裸で一人ベンチに開脚座りをして、カメラに向かって膣口を広げて見せた。それから泉美の指で思いっきり広げられた膣口にクスコの金属が入っていくと、カメラがズームアップになった。ライトに暴かれて丸見えになった体内から、分泌液がぼろぼろ溢れ出していた。
『ぁっ、んんっ、あああぁっ……気持ちいいですぅ……あんっ、あぁああん!!……』
泉美が、今度はやけに明るい部屋で、一人の遊戯に没頭していた。
『何が良いの?泉美』
『ぅっ、あああ……ロープ、と、泉美のいやらしい指が……気持ちいいっ、です……おっぱいがっ、乳首に、ロープがこすれて……泉美の指が、お股の中、かき混ぜてますぅぅ……あっあっあああ!!』
みおりはスクリーンから視線を外して、ちらと泉美本人を見た。
全裸の美女が、ショートボブの飼い主とその友人、岡林小菜子(おかばやしさなこ)に挟まれて、荒い息を吐き出していた。
時折、ひぃっ、だの、ああっ、だの、死にそうな声が、動画の音声に重なる。