この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
加虐の皇子と愛玩ドール
第6章 淫虐連鎖
ぱちんっ、と、皮膚を打つ音が立った。しほの右手が泉美の太ももを、長テーブルの下で打ったのだ。
「っ……」
「誰が、声を出して良いと言ったの?」
「申し訳、ありま──…ああっ」
「声!我慢なさいと言ったでしょう!」
泉美の顔が恐怖でいっぱいになる。
打たれた脚が顫えているのは、痛みの余韻だけではなかろう。
泉美の性器は、さっきの貞操帯に固められていた。そしてしほの握っているリモコンが、常時、あの突起を振動させていたのだ。
「っ、んんん……ああああっ!!……」
「仕方ないよ、しほ」
清楚な化粧に膝丈スカートのベージュのスーツ、そんなありふれた会社員の佇まいをした小菜子の口が、やにわに開いた。
「貴女のペットは貴女というご主人様を差し置いて、営業の方に尻尾を振って腹を向けたんだもの。それくらい、エッチな虐めを受けるのが、大好きなんだ。……ね?泉美」
小菜子の両手が泉美の頭をボールよろしく掴んで、スクリーンに無理矢理向けた。
「やぁ……ゆっ、るして……恥ずかしいです……見たくっ、……」
「目、閉じんじゃねぇよ」
ああぅっ、と、泉美の顔が悲痛に歪んだ。
柔らかな髪が小菜子の両手に引っ張られて、うっすら開いた双眸が、涙の膜の向こうで恍惚とした甘ったるさを湛えていた。
「……はぁっ、はぁ」
「ほら、また、泉美の性器がどアップで映ってる。しほと私、塙岸さんにまで見ていただいて、露出魔冥利に尽きない?」
「はいっ、泉美の……いやらしい性器を皆様にご覧に……なっていただいて、幸せぇ……です……っ」
「あ、しほに命令していただいて、指を突っ込んだね。お汁ぼとぼと。全裸で自分のオナニー映像を見ている泉美も、鉄の処女の下は処女どころか大嵐でしょ」
「ぁっ、……うっぅ……」
「何とか言いな」
「ああっ……もぅ……もう私……」
「泉美」
しほの鋭利な眼差しが、泉美を三十度の角度からねめつけた。
「真ん中に、這いつくばっていきなさい」
「…………」
「早く」
「っ、はぁ……」
泉美の身体が椅子からくずおれた。
貞操帯を装着した飼い猫が、会議室の中央まで這ってゆく。
しほが続いて席を離れて、貞操帯を外しにかかった。
バイブレーターから解放された蜜壺から、ぼとぼとっ、と、糸を引く甘い匂いのものが垂れ流れた。