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加虐の皇子と愛玩ドール
第6章 淫虐連鎖

「叶苗ちゃんに合わせる顔がなかった」

「熱?みおりが優しい恋人みたいなこと言うなんて」

「雅音。今日まじひどくない?私、傷心してるんだけど」

「桐原叶苗さんだっけ?彼女も彼女よ。営業のノルマが達成出来ないからって、みおりに相談を持ちかけるなんて。この間なんて、とうとうプライベートな相談に乗ってあげたんでしょう?ほづみに聞いたわよ。……彼女、甘えすぎ。みおりに気があるんじゃない?」

「ないない。筋金入りのノンケだし」

「昨年の件と言い、厄払いをした方が良いわ」

「厄の元凶がそれを言うわけ?」

「まぁまぁ。あれだって運の巡り合わせなんだし……」

 みおりがことごとく腑に落ちないでいると、目の前に、チラシが一枚、突きつけられてきた。『Gemini』の昨年末以来になるイベント情報が、掲げてあった。

「節分パーティー。一月三十一日土曜日から二月一日日曜日にかけて、オールナイトのガールズイベント?」

「そう。ゲームもあるの。豆まきも。特別メニューで恵方巻も用意するわ。ほづみも手伝ってくれるから、もちろんみおりもいらっしゃい」

「聞いてないけど」

「まだ、ほづみに話してないもの」

「──……」

 みおりは、雅音の顔とチラシを交互に見る。

 一見、平和で楽しげなパーティー告知から、とてつもなく不吉な予感が誘発される。

 それというのも、みおりは昨年、ここのナイトイベントで、この友人の妹を餌食にSMショーをさせられた。
 妹、つまり宍倉ほづみとはうまが合うし、何より身体の相性が抜群に合う。あの件に関しては結果オーライだったが、今後二度と雅音の口車に乗るまいと、ほづみと自分に誓ったものだ。

「みおりは、豆まきとお寿司でも食べていれば良いわ。面倒事は、一切させない」

「私、用事」

「嘘ばっかり。……この店、再来年にはほづみも店員になるのよ。その勉強も兼ねてお手伝いさせるんだし、みおりも、鬼と一緒に厄も払って、今日の不名誉は次のバネにしなくっちゃ」

「…………」

 今夜ここを訪ねた時点で、新たな厄につけこまれたのではないか。

 みおりは喉元まで出かかった言葉を、すんでのところで飲み込んだ。
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